頭の中で浮気調査が終わったら
ここを また 今度は登るのかって
よぎったけれど その時は 捨てて
調査の段取りに 集中した

ボートが 出た時 まだ息を切らしていた
ボートでポイントに向かう途中

「おっちゃん どこの建設会社の人?」
と、俺
「はぁ?わしゃ 川漁師 これは頼まれた バイト だよ」

マジか ……
なんか あったら 間違いなく 死ぬな ……

ポイントに到着
ボートから水底は全く見えない
物凄く 濃い 緑色

「ここ、水深 どのくらい?」

「アンカーロープは15メートルくらい出てるよ」

「了解いたしましたぁ アンカー水底に固定しても 大丈夫? 上がる時に ちゃんと外すから」

「何かあったら 切りゃいいんだな」

「……… まぁ そうです 」

準備をして ロープにフックをひっかけ
ゆっくり 水面に降りる
デッキが低いので楽だった
しかし
入ったとたん 体が流れに持っていかれる
器材のエアーを全部抜いて 潜行

なにも 見えない 水深計 すら 見えない
5メーター くらいだろうか
潜行すると 少しづつ 透明度が良くなってくる
しかし
流れがそのぶん 速くなり
まるで、鯉のぼり状態

なんとか 水底に 降りる
水中ライトに浮かび上がる景色は
砂利の上に岩がゴロゴロ 転がっている

まず アンカーを 大きめの岩に 固定した
フックを確認して アンカーロープの手を離し
岩に掴まりながら 移動
一番 地形がわかりやすい写真が
撮れる位置を探す

腰からカメラを外し ストロボの向きを
確認 一度 シャッターを切ってみた
良好

今度は白いボードを外して ウェイトを
取り付け 適当な場所に置いてみる